2014年2月14日金曜日

リンカート用ニードルバルブ製作





事の発端は・・


神奈川のHILIGHT MOTORCYCLE WORKSさんに

ツースロートの件で相談があって色々教えて頂いたのですが・・。












リンカートも凄い事されてるなぁ。

・と色々お話を伺っていた。


その中でこのキャブに関して困った事があるそうです。

ガソリンがしっかり止まらないらしい。


スタンド掛けて1ヶ月ほど置いておくとジワジワと。



なるほど・・


色んなところが作ってるがまともなのがないらしい・とはよく聞くなぁ。

中には1万円くらいするのもあるけど

近所で買って付けたその場で漏れたのに立ち会った事もある。

世の中嘘が多い。






リンカートキャブのニードルバルブ・・


かなりクラッシック・ダ!



フロートバルブの形状ですが、断面が丸と三角の2種類が存在しています。

よってバルブシートも2種類あるらしい。





フロートバルブをブルブシートにセットした状態でガスケット無しで29ミリ





ここに標準のガスケット(約1.0ミリ)が入るとフロートバルブの位置が下がるので、

油面も変わります。


ガスケットはリプロ品で0.8ミリがほとんどだと思いますので、

0.8 1.0 1.2ミリの3種類あれば調整しやすくなると思います。



なるほど・・


そういう訳でプロの意見を伺いながら

製作する事になりました。




岸田精密さんの考案したニードルバルブで対応出来ないかなぁ。

2008年3月、日本発明振興協会と日刊工業新聞社が共催する第33回発明大賞が発表され、
ゴムニードル技術【硬質樹脂を内蔵する弾性体ニードル】が発明功労賞に選ばれました。







岸田精密さんに詳しく説明して頂いた。






ニードルボディの形状についてオリジナルは丸、三角、四角と3種類の形状がありますが、


弊社はニードルボディーの形状は4点でニードルバルブシートを支える方が


ニードルシートとの芯が出易いので燃料のON,OFFがスムーズである。 


ゴム仕様のニードルバルブは社外品も国内外には出回っているようであるが、


粗悪品が多いようである。


ゴムが抜ける場合があるようです。


これはボディーに穴を空けて差して接着剤で止めているので


ガソリンで接着剤が溶けるのが原因だと思われます。 






純正メーカーは図-1のようにボディーに芯金を加工してそれにゴムを焼き付ける方法を取っています。


この方法ですと焼き付けた後、ゴムを刃物で成形する事が必要になります。


ゴムを刃物で成形するには、ゴムを凍結する必要があり、


また掴み代える事によりゴムの加工時にボディーとゴム芯がずれることがあります。


芯がずれると燃料が止まらなくなります。









 弊社の場合はニードルの先端のゴムについては、ゴムメーカーのダイキン製の中で弾力性、


スペックの一番優れたフッ素ゴムを使用している。


このゴム仕様のニードルバルブを2005年から自社で製作している。


弊社の場合は図-2を見て分かるように、後部より樹脂で指示する方法です。







詳しい特許は 




2005年から製品として販売しており、現在は70,000個/月を出荷しております、


現在クレームは無しらしいです。








先日はS&S用も作って頂きました。










そしてリンカート用も出来て来ました!









削り出しで特許製法で作ってある。



・・次は高精度なバルブシート製作へと。




完成したらハイライトさんにテストして頂く。

製作側のプロと長年リンカートに精通する修理のプロのコラボレーションを経て

市販化する予定です。




古いリンカートキャブが支障なくなったら素晴らしいですね。




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